今日のSF『プロテウス・オペレーション』ジェイムス・P・ホーガンである!

2015年2月8日日曜日

読書

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 今日のSF『プロテウス・オペレーション』ジェイムス・P・ホーガンである!

これがすばらしい。 ホーガンというとたいへんにすばらしいのだが、いつも小説の形をした論文のようなものを読まされている感じがする。そういう作風なのである。なにか出来事があって特に人間ドラマもアクションもなしに科学者たちが『この原因はこうなのではないか』『実はこうだとわかった!』などと600ページくらい話し合ってるだけなのである。

それなのにがまんして読んでると500ページめからすごくおもしろくなったりするという重厚な作風である。 ところがこれだがなんと5Pくらいだがラブロマンスもあり、さらにアクションもありの見事に読みやすい小説になっている。こういうのも書けたのか。いつもこれでやってくれると助かるのだが。

そのままハリウッド映画にできそうな話である。テーマとしてはタイムマシーンものなのだが、それよりホーガンがたぶん若い頃に読んだであろうスパイ小説や冒険ものの話のオマージュなのではないか、などと思った。

プロテウス・オペレーション (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 2010/7/10
ジェイムズ・P. ホーガン (著), James P. Hogan (原著), 小隅 黎 (翻訳)
内容(「BOOK」データベースより)
1974年、世界はかつてない暗黒時代を迎えていた。第二次大戦で圧倒的勝利を収めたナチス・ドイツが、ヨーロッパのみならず、世界の大部分を支配していたのだ。そしてナチスの魔手は、ついにアメリカ合衆国へと伸びようとしていた。アメリカにとって最後の希望は「プロテウス作戦」―過去へと精鋭部隊を送りこみ、歴史の進路を変えて、ナチスを叩き潰す作戦であった!ホーガンが迫真の筆致で描く時間テーマSF超大作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ホーガン,ジェイムズ・P.
1941年、ロンドンの生まれ。16歳で学校をやめ、新聞社のメッセンジャー・ボーイや食料品店の配達係などの職を転々としたのち、奨学生選抜試験に受かり王立航空研究所に入学、電気・電子・機械工学の実際と理論の両面を学ぶ。いくつかの会社で設計エンジニアとして従事したのち、1970年代にデジタル・エクィップメント社に入社。1977年、同社の仕事でアメリカに移住。同年処女長篇『星を継ぐもの』をバランタイン社より出版、一躍SF界の注目を集める

小隅/黎
1926年生、2010年没、SF研究家・作家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報

    * 文庫: 686ページ
    * 出版社: 早川書房 (2010/7/10)
    * ISBN-10: 4150117659
    * ISBN-13: 978-4150117658
    * 発売日: 2010/7/10




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