2019年6月5日水曜日

『初秋』ロバート・B・パーカー:今日の読書



『初秋』ロバート・B・パーカー:今日の読書

昔読んで感動したが今読んでも感動したので良かった。問題のある親の元で心を閉じている子供が、スペンサーとの交流で心を開いて行く。定番の展開なのだが、やはり良い。

ロバート・B・パーカーというと料理を作って食べた後に、ちゃんと食器を自動洗い機に入れるところまで書くのが好感を持てる。ロバート・B・パーカーを読んで自動洗い機の便利さを知った。今も毎日使っている。本人もちゃんと料理を作る人なのだろうと思う。

『背信』ロバート・B・パーカー:今日の読書



『背信』ロバート・B・パーカー:今日の読書

ロバート・B・パーカーをまとめて読む楽しいシリーズ。今回は企業犯罪に挑んでみた、ようだ。だいぶ取材して慣れないジャンルを書いている。それ以外の部分ではいつもの調子で楽しい物だ。

『沈黙』ロバート・B・パーカー:今日の読書



『沈黙』ロバート・B・パーカー:今日の読書

ロバート・B・パーカーのシリーズをまとめて読んでみた。だいたい再読だ。二十年くらい前に読んでいて、かつては大好きだったが、なにしろ活劇的な娯楽作品なので、今読むと色あせているのではないか、という危惧もあったが、読んでみたら十分楽しめたので安心した。

これはゲイと大学が出てくる。作家には元教師という肩書きの者が多く、ロバート・B・パーカーもそうだ。そのためによく大学の内幕が出てくる。自分も出したいが、この世界はよくわからないので、くやしい。わからないまま、なんとかごまかしてそのうち出そうとは思う。

『石の猿』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書


『石の猿』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書

中国からの不法移民がテーマの話で、今回はジェフリー・ディーヴァーはかなり下調べに時間をかけて、大変苦労して書いているのがうかがわれる。こういうテーマを荒唐無稽に終わらせないのはたいへんだ。

中国人には『悪運を断ち切る』という方法があって、いきなり車道に飛び出して車に轢かれる寸前に逃げることができたら『後ろから付いて来てる悪魔だけ殺される』というエピソードが印象に残る。むちゃだが中国っぽい。ジェフリー・ディーヴァーが下調べして見つけたエピソードだと思うが、どれくらい実際に中国で広まっている迷信なのかが気になるところだ。全部創作という可能性もある。

中国警察から来た若い刑事がかなり良いキャラクターで、このままスピンオフして続編でも作られそうな勢いだったが、後半であっさり殺されたのが驚いた。中国ネタは下調べが大変なので、定番キャラにならないように確実に殺しておいたのかもしれない。あとやはりアジア人だからあっさり殺されたのではないか?という、うがった感想も持った。欧米のエンターテイメントでは、アジア人はまっさきに殺されることが多い。

『12番目のカード』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書



『12番目のカード』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書

まとめてジェフリー・ディーヴァーを読んだので、どれがどれだかよく覚えていない。しかも一年前だ。他のと混雑しているかもしれないが、確かこれは『怪しいスナイパー』と思われる黒人が実はお父さんだったというオチがひとつ入ってる。

そのお父さんだが、町中に落書きをしていた『伝説のグラフィティ』という設定で、なかなか共感しにくいのが苦笑した。

例によってどんでん返しを16回するので、話はおもしろい。

2019年3月16日土曜日

『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書



『ウォッチメイカー』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書

すごい犯人が出てくる。めずらしく犯人が逃げ延びる。続編を出すつもりがあるようだ。

正直なところ、そこまですごい犯人なのか疑問な点もあるが。いつもの犯人もだいたいすごいのが出てくるので。まあ、書いてて気にいったのだろう。

イメージとしては、アナコンダ映画(どれだか忘れた)に出てくる蛇好きの科学者のロバート・イングランドだな。エルム街の悪夢のフレディ・クルーガーをやった人だが、けっこう演技力があって、変態科学者もうまい。この顔しか思いつかない。

『スリーピング・ドール』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書



『スリーピング・ドール』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書

リンカーン・ライム シリーズから派生したキャサリン・ダンス シリーズである。<人間嘘発見器>である。<心理学を応用して嘘の発見を科学の域にまで高めた>というキャサリン・ダンス。現実的に考えるとまず無理である。

リンカーン・ライムの<科学の域にまで高められた証拠捜査>も、どう考えても実用的ではないのだが、どちらもそれを屁理屈によって、<可能である>と強引にまとめるあたりは、<ありえない論理を科学的な屁理屈で現実であると思わせる>ハードSFの手法と同じである。

その辺が、他のミステリーより、一歩踏み込んでしまったところではないか。

『エンプティー・チェア』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書



『エンプティー・チェア』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書

めずらしくニューヨークを離れて、田舎が舞台。ノースカロライナ州というと南東部らしい。

アメリカのミステリー小説や映画には<南部もの>があって、濃厚な田舎の世界が出て来ておもしろいものだが、そのへんに挑んだのであろう。

『魔術師(イリュージョニスト)』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書



『魔術師(イリュージョニスト)』ジェフリー・ディーヴァー:今日の読書

読んだ本の感想が溜まったので、どんどん書く。ジェフリー・ディーヴァーをまとめて読んだ。非常におもしろい。しかし、ここまで、<どんでん返し>を連続させなくてもいい気もしてくる。

ジェフリー・ディーヴァーの<どんでん返し>のパターンがひとつ読めた。章の切れ目でやるやつだ。クリフハンガーの進化系だな。前の章で、犯人の罠にはまって今にも殺されそうな被害者が出てくる。次の章、実は捜査班が証拠を調べて先読みして、逆に罠にかけていた……というパターンだ。

これがいつも出てくる。良い手なので、ぜひ、パクリたいと思う。

『魔術師(イリュージョニスト)』に関しては、<なんにでも変装する奇術師>ということで、ちょっとルパンのような昔の大衆小説に、とうとう足を踏み出してしまった感じがある。<なんでもあり>がすぎるのではないか。たしかに、おもしろいんだけど。そういう、あやうさは感じた。

2018年10月22日月曜日

『ファインダーズ・キーパーズ』スティーヴン・キング:今日の読書


『ファインダーズ・キーパーズ』スティーヴン・キング。

スティーヴン・キングがこんな晩年になって、純粋なミステリーのフォーマットで書いたという作品。続いてるけど、珍品なのかもしれない。これがなかなかよくて、キングはホラーだとしつこくてくどすぎることも多いので、娯楽小説としてはちょうどいい。ホラーやSF作品との違いは超常現象が出てこないだけ、くらいだが。

今の主流のミステリーとの違いは、(1)テンポが悠長で2倍くらいの感触(2)最近のミステリーの主流はテンポを速くして次々とどんでん返しをする、つまりプロットで引っ張るというものだが、キングは人間の追い詰められた心理を執拗に書いて緊張感を出すという手法だ。そこはホラーの時と変わらない。ひと時代くらい古い感覚ではある。