不味そう飯料理教室『ひな皮の煮込み』である!
経緯(1)
ひな皮はむかしから天敵である。安くてうまいとは思うのだが、胸肉などについてるぶんにはひじょうにうまいのだが、ひな皮だけ買って来て料理すると脂っこすぎる。よくわかってない若い頃は、脂っぽい物が好きだからひな皮だけを炒めたりしたが、そうするとおそろしいほどの脂だけ物ができあがり気分が悪くなった。
さらにやばいのは翌日だ。この大量に出た鶏肉の脂が酸化して鉄の味がして来たのである。これは食えない。
経緯(2)
そんな感じてひな皮と言うのは焼き鳥でしか食えない、と思って30年経過。せんじつ、ニュースを見ていたら、博多のひな皮煮込み料理屋を気に入ってかよったあげくそこの店員と結婚して関東に来てひな皮煮込み料理屋を開いた人の話が出ていた。
その人は味噌味で味付けするようにオリジナルにアレンジしていたようだ。この記事で学ぶべき点は『ひな皮は煮込みにできる』というところである。しかも、専門料理店があるくらいだからうまいのであろう。良い話を聞いた。さっそく、30年前の怨念をはらすべくひな皮を買って来た。
もちろん、ネットでひな皮煮込みの作り方を検索などはしない。そんなめんどくさいことするわけがない、というより最初から調べるという気はなかった。オリジナリティのあふれる人柄である。
おそらく、最初に脂を抜かないとならないだろう、と検討を付けてひな皮を圧力鍋で煮込んだ。
ひな皮だけを取り出す。茹で汁は捨てるつもりだったが、もったいなくなってスープにした。
入れるもの。モヤシはやめてゴボウとニンジンを入れた方がうまいと思う。
ミリンがすきなのでミリンと醤油をどばどば入れてから、味噌味にするつもりだったのを思い出した。ひどい。なにも考えてないな。
味噌もひかえめに入れた。味噌はうまいので味噌だけをだけをたくさん入れた方がうまいと思う。また、味噌でひな皮の脂臭さを消せると思う。
圧力鍋で煮込み。リケン製のずいぶんと旧式の圧力鍋である。さいきんのは超合金ロボみたいですごいな。
煮汁のスープ。少し冷めると上に脂がかたまってくるので、このあと、ぜんぶ捨てた。脂を捨てるとラーメンスープのようになってけっこううまい。 ひな皮料理の成功はいかに脂を減らすかにかかってるようだ。
煮えた。
できあがり。
ちゃんと煮込みになっているじゃないか。味の方だが、これがなかなかうまい。すくなくとも、脂で気分が悪くなったり、酸化して鉄になったりはしなかった。ふつうにうまかったので、また作ろうと思う。ひとつ、メニューが増えた。
写真は相変わらず不味そうだ。
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