今日のSF『中継ステーション』クリフォード・D・シマックである!
古典である。古典と言ってもろうろうたる大家の古典ではなく、ちょっとB級な古典といったところだが、風格がある。高校生の時に読んだはずだ。入手したのでひさしぶりに読んだ。
シマックだと『都市』のほうがすきがなくずっと良い。これもいいのだが、解説にも書いてある通り、ラストなどのつめがあまいと思う。これだけではすまないと思うな。もっといろいろ問題が出て来るのではないか。
その辺の処理があまいあたりが、まだ牧歌的だったSF黄金期の作品の特徴なのである。今だともっとシビアに処理をしないと受け入れられない。
表紙のこの絵の感じがまさに俺の考えるSF、そのものだな。良い絵だ。この辺が俺のSFのはじまりだ。
『中継ステーション』クリフォード・D・シマック
1964年ヒューゴー賞受賞作品。アメリカのウィスコンシン州の人里離れた山奥に一軒の家がある。何の変哲もない農家にしか見えないその建物は、実は銀河の星々を結ぶ中継ステーションだった。ステーションにただ一人住む男、イノック・ウォーレスは百年以上の間ステーションの維持管理を務めてきたが、地球に忍び寄る第三次世界大戦勃発の危機と銀河系の情勢の変化とがイノックにある決断を迫ることになる・・・。
# 文庫: 295ページ
# 出版社: 早川書房 (1977/10)
# ISBN-10: 4150102651
# ISBN-13: 978-4150102654
# 発売日: 1977/10
# 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
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