ドイル傑作集1ミステリー編:コナン・ドイル|読んだ本
ドイルのホームズものじゃない短編をまとめたものである。しぶい。空いた時間にすこしづつ読んだ。 ドイルは探偵ものの他に歴史小説を大量に書いていたらしい。今ではほとんど評価されていないようだ。
19世紀末の量産型の大衆娯楽時代劇なので、見るべきものがないのだろう。 こちらの『ドイル傑作集1ミステリー編』はしぶい、地味、としか言いようがない。そのうえ、ミステリーになにもひねりがない。
列車がこつぜんと姿を消した!
↓
実は廃坑の引き込み線があってそこに隠されていた
こんなんである。そのままじゃないか。たんに事情を説明してるだけだ。この時代ならこれでも『ほほう、意外な話だわい』などと通用していたのであろうか。これが大衆小説と言うものだな。しかし、ぜんぶ読んだくらいだからできは悪くはない。
あと
何かミステリーな事件が起こる(発端)
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調べるがわからない(調査)
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誰かから手紙が来て事情を説明する (解決)
このパターンも多い。安易だなあ。昔はこれで良かったのか。でも、この展開は楽なので俺も使ってみたい。漫画なら良いんじゃないかな。
ドイル傑作集 1 ミステリー編 (新潮文庫 (ト-3-11)) 文庫 – 1957/8/30
コナン・ドイル (著), 延原 謙 (翻訳)
奇妙な紳士の依頼で特別に仕立てた、リヴァプール発ロンドン行きの臨時急行列車が、線路上から忽然と消えた怪事件『消えた臨急』、〈医師雇いたし。昆虫学者ならばなお可〉という奇妙な広告に応募した若い医者が出会った出来事を描く『甲虫採集家』をはじめ、短編ミステリー全8編。シャーロック・ホームズの生みの親ドイルが、ホームズ抜きで意匠を凝らした秀作ばかりを厳選した。
# 文庫: 252ページ
# 出版社: 新潮社; 改版 (1957/8/30)
# ISBN-10: 4102134115
# ISBN-13: 978-4102134115
# 発売日: 1957/8/30
# 商品パッケージの寸法: 15 x 10.4 x 1 cm
うら。
次の海洋奇譚編は、さらにきつそうだなあ……。
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