『わが名はコンラッド』ロジャー・ゼラズニイである。 (ハヤカワ文庫 SF 178) 文庫 – 1975/12。
確か、高校生の時に読んだ。 SFの名作のひとつなのであるが、読んだら昔読んだ時もあまり感心しなかったのを思い出した。
部分的には非常に良いところがあるのだが、まず表現が回りくどい。言い回しが詩的に凝りすぎている。読んでいると、たぶん、こういう文体が当時は天才っぽく見えた、才能があるように見えて、かっこよかったんだろうなあ、と見当がついた。
内容やプロットは悪くないので、もっと普通に書いてくれればいいんだけどな、と思う。部分的には感動した。70年代にこれが魅力的に感じられた部分が、古くなってしまった部分だろうと思う。
良くも悪くも70年代ではなくて、悪くも悪くも70年代。
わが名はコンラッド (ハヤカワ文庫 SF 178) 文庫 – 1975/12
ロジャー・ゼラズニイ (著), 小尾 芙佐 (翻訳)
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