悪くも悪くも70年代:『わが名はコンラッド』ロジャー・ゼラズニイ|今日のSF

2017年9月24日日曜日

読書

t f B! P L

『わが名はコンラッド』ロジャー・ゼラズニイである。 (ハヤカワ文庫 SF 178) 文庫 – 1975/12。

確か、高校生の時に読んだ。 SFの名作のひとつなのであるが、読んだら昔読んだ時もあまり感心しなかったのを思い出した。

部分的には非常に良いところがあるのだが、まず表現が回りくどい。言い回しが詩的に凝りすぎている。読んでいると、たぶん、こういう文体が当時は天才っぽく見えた、才能があるように見えて、かっこよかったんだろうなあ、と見当がついた。

内容やプロットは悪くないので、もっと普通に書いてくれればいいんだけどな、と思う。部分的には感動した。70年代にこれが魅力的に感じられた部分が、古くなってしまった部分だろうと思う。

良くも悪くも70年代ではなくて、悪くも悪くも70年代。

わが名はコンラッド (ハヤカワ文庫 SF 178) 文庫 – 1975/12
ロジャー・ゼラズニイ (著), 小尾 芙佐 (翻訳)



にほんブログ村 漫画ブログ 漫画家へ
にほんブログ村←気に入ったら投票してください。

このブログを検索

ブログランキング

にほんブログ村 猫ブログ MIX長毛種猫へ
にほんブログ村 猫ブログ MIXキジトラ猫へ
にほんブログ村 猫ブログへ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村←クリックしてね

ブログ アーカイブ

自己紹介

自分の写真
Tokyo, Japan
漫画家、自宅録音家。 代表作「怪奇カエル姫」「37564学園」。 2001年、いぬん堂からCD「アントニオ青年のエイリアンセックス体験」発売。 2013年、アメリカのMonofonus Pressからカセットテープ「Attack of the Killer Hamster」発売。

QooQ