『地球への追放者』K・H.シェールである。これも古いが、前回のラインスターよりはもう一息新しい1964年である。最近は『分厚い方が売れる』というベストセラーの法則が海外ではあるようで、どの本も厚いが、この頃はこういう短くて小気味が良い長編も多かった。とうぜん、値段も安いので、最初の頃は、こういうのをよく読んでいた。
これもなかなか良くて、無駄なく短くおもしろい。コーヒーを飲むと酔っ払うコメディリリーフの宇宙人のおっさんなども出てきて、楽しい娯楽作品になっている。
K・Hは、カール・ヘルベルトらしい。カール・ヘルベルト・シェールか。
*アシュト星人トロントゥルは非合法の科学実験を強行したために、未開発惑星「地球」に追放される。地球で彼のの存在を怪しんだのは、人間でもなく同胞のアシュト星人でもなく・・・地球の核問題も絡めた1964年のドイツSF作品(扉頁あらすじ・解説より)
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