ロバート・J・ソウヤーの占星師アフサンの遠見鏡である。
読んだ本を写真に撮っておいて、あとでまとめてこのように感想を書いているのだが、これなんか読んだのが一年以上前である。なかなか忘れている。
内容を覚えている、覚えていない、というのは、案外つまらなくていつまでも読み終えないかった本のほうが覚えていたりする。長い期間読んでいる、ということで、頭の中の記憶に繰り返しで多く蓄積されるのだろう。
逆に覚えていないのは、軽快な内容でおもしろくてさっと読んでしまったもの。大衆小説の宿命みたいものだな。
これなんかそうである。どういうわけか、登場人物がみな恐竜という飛び道具を使った、ロバート・J・ソウヤーの初期の作品である。まだ若かったので、変なことをしてみたかったのだろう。
書くのはなかなかたいへんそうだが、あまり売れなかったんじゃないかな。読むと普通に面白いが。
占星師アフサンの遠見鏡 (ハヤカワ文庫SF) 文庫
ロバート・J. ソウヤー (著), Robert J. Sawyer (原著), 内田 昌之 (翻訳)
内容(「BOOK」データベースより)
人類同様の知性をもつ恐竜キンタグリオ一族は、世襲制の国王のもとで中世ヨーロッパ的な文明社会をきずいていた。アフサンは見習い占星師。宮延占星師の弟子として勉学にはげむ毎日だが、神を絶対的なものと考え、森羅万象を非科学的に解釈する師の教えに不満を感じてもいた。そんな彼が最新発明品の“遠見鏡”を手に観察をはじめたとき、その眼前に開けた新しい世界観とは。真実を求める少年恐竜の成長を描く冒険SF。
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