桜上水のあぶら〜亭である。甲州街道沿い。このへんのラーメン屋の中では評判がいい。すごそうな名前なので以前から、小走りで前を通りかかるたびに気になっていたところである。
『あぶら〜亭』というからには、どんな脂のかたまりが出てくるのか、と恐ろしい思いで入ったが、けっしてそういう店ではなく、『大量の脂』ではなく『油そば』のあぶらの意味のようだ。
どういうわけか、あぶら〜めんと半カレーのセットにした。880円くらい。半カレーが半カレーと言いながら普通の一皿弱くらいある。ラーメン屋でカレーを食ったのは初めてだが、これが案外うまい。
脂身の多い肉がごろごろ入っている。かわりに野菜は見当たらない。カレーの具は野菜が多くて肉が見当たらない店は多いが、肉ばかりで野菜が見当たらないのは始めてだ。肉の具合からみると、推測だがチャーシューを作った時の半端な肉を使ってるのではないか。地球にやさしい。たいへんに良い。
油そばの方もうまい。黒いのが乗ってるのでなにかと思ったら、焦がしたネギだった。香ばしい。どういうわけかメンマがやたらとうまい。見た目はふつうのメンマだが、味か何かが良い。よくわからない。メンマの量も多いので力が入ってるようだ。
あぶら〜めんという恐ろしい名前の割には、けっしてあぶらぎたぎたというものではない。ふつうのあぶらの量だ。その証拠には、あぶらぎたぎた系ラーメン屋には、あまりいない女性客グループがいた。でも、店の中はなかなかあぶらっぽい。あと、BGMがうるさい。
あぶらー亭 (ラーメン / 桜上水駅、下高井戸駅、上北沢駅)
夜総合点★★★★★ 5.0