『干しサンマの開きを水で戻したらサンマに戻るか?』
不味そう飯料理教室である。上の通りである。壮大な実験だ。なにしろサンマの開きは安い。安いがそのまま塩焼きにするしか料理法がない。それでは飽きてしまう。一夜干しくらいだと思うが、これも干し魚である。水に入れたら生サンマに戻るのではないか。
そうするとひじょうに料理のバリエーションが広がる。あと、塩辛いので塩分も水で出て行ってくれると助かると思う。さっそく、ボールに水を張っていれた。もう、なにか間違ったことをしているふんいきが溢れ出す。すごいパワーである。昼に入れたので夜になってから取り出して料理開始。
水で戻したのを取り出して三枚におろす。開きを三枚におろすというは前代未聞である。一枚になってるのを3枚にするんだから、どこからともなく二枚が現れたわけである。
雰囲気は酢漬けの魚のようだ。塩分が落ちてるかは舐めるわけにもいかないのでわからない。 腹の小骨は三分割くらいに骨切りした。
ふつうに炒め物と汁物を作りながら同時進行なのでたいへんに忙しい。
フライパンが空いた。今回の油の量はこれくらい。揚げ物じゃないのでそんなにいらない。定番料理の『サンマの蒲焼き風』を作る。
片栗粉をまぶしたサンマを投入。またもやテフロンフライパンの寿命を縮めながら強火で一気に焼く。油がはねて非常に熱い!痛い!苦痛との戦いである。サンマの蒲焼きも命がけだ。
揚げながら味付けの用意。ミリンと醤油を混ぜておく。 サンマの塩っけがどれくらい残ってるかわからないので、醤油は少なめにした。
ニンジンも入れた。地獄のようにはねるのがわかっていたので、やや弱火にしてから、上のミリンと醤油をまぜたものを投入してすばやく蓋をする。ほどよく煮詰まったところでできあがり。
できた。大成功である。ふつうに生サンマで作ったのと変わらないできだ。つまり、実験の結果は
『干しサンマの開きを水で戻したらサンマに戻る!』である。
塩分もけっこう抜けるようだ。これならいろいろと水に戻してバリエーションがある料理ができると思う。めでたし、めでたし。
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