ダン・ブラウンの『インフェルノ』収拾がついてなくて、あれこれ破綻

2014年10月12日日曜日

読書

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今日の読書。ダン・ブラウンの『インフェルノ』である。

マイケル・クライトンのように緻密な取材をして大長編ベストセラーを書くというタイプだが、マイケル・クライトンにくらべると筆力がなくそんなに小説がうまくない。それなのに、ストーリー展開で飛び道具を仕掛けるのが好きなようで、確かに途中のどんでんがえしで驚くのだが、それがちゃんと収拾がついてなくて、あれこれ破綻してるんじゃないか、という気がしてならない。前編の一冊分の設定がまるまるひっくり返るので(ひどいネタばれだな)、たぶん、あらを探せばいくらでも出て来そうだ。

とはいえ、出来が悪いわけではなく、非常におもしろい。それだけ期待が大きいと言うことだが。マイケル・クライトンのような天才ではなく、努力型の人のように思える。

 インフェルノ (海外文学) ハードカバー – 2013/11/28
  ダン・ブラウン (著)

フィレンツェ。襲撃を受け病院を逃げ出したラングドン教授。手にした見慣れぬ円筒から浮かびあがったのはダンテ『神曲』を描いた、ボッティチェルリ〈地獄の見取り図〉。原画にはない暗号、解読した先に待つのは?

世界的ベストセラーとなった「ダ・ヴィンチ・コード」からはや10年、いよいよダン・ブラウンの最新作「インフェルノ」が発売します。KADOKAWAが満を持して発売する、本年最高の一作です。徹夜する程夢中になれる最高の一冊です! 

目覚めたらフィレンツェだった。窓からヴェッキオ宮殿が見える。いったい、イタリアで何をしているんだ?当惑するハーヴァード大学宗教象徴学教授・ラング ドンに、医師はシエナと名乗った。「ここはICU。あなたの頭の傷は、銃弾によるものです」。直後、病院に現れた暗殺者に襲われ、ほうほうの体で病院を逃 げ出した二人だが、ラングドンのハリス・ツイードの上着のポケットには、見知らぬ金属製の円筒が。“生物学的有害物質(バイオハザード)”。指紋認証で開 封すると、ボッティチェルリの“地獄の見取り図”が現れた。ダンテの“地獄篇”の影響を受け描かれた絵には、暗号が隠されているのか?追っ手を逃れヴェッ キオ宮殿に向かった二人を次々と危機が襲う!

  • ハードカバー: 330ページ
  • 出版社: 角川書店 (2013/11/28)
  • 言語: 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4041105935
  • ISBN-13: 978-4041105931
  • 発売日: 2013/11/28



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神田森莉。漫画家、自宅音楽家、猫の飼い主。 本:『怪奇カエル姫』『怪奇ミイラ少女』『37564学園』『少女同盟』『本当にあった恐ろしい話』『墓場教室』『カニおんな』 音楽:『アントニオ青年のエイリアン体験』いぬん堂『Attack of the Killer Hamster』Monofonus Press(USA) バンド:Mankos(2003〜)

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