『ゲイトウエイ〈3〉ヒーチー・ランデヴー』 フレデリック・ポール|今日のSF

2017年12月28日木曜日

読書

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『ゲイトウエイ〈3〉ヒーチー・ランデヴー』 フレデリック・ポールである。ええと、3はどんな話だったかな。なにしろ、半年前に前に読んだのを書いてるので記憶が定かではないが、この巻もまだまだ充実しておもしろかった覚えがある。

ヒーチー人の筋肉ばかりで脂肪をもっていないという造形はずいぶんと影響をうけた。これはどういう仕組みの人体構造なのだろう。現代のハードSFなら、この時とばかり最近の生物学の知識を羅列してうんちくを描写してる部分なのだが、昔の話なので説明がない。

ヒューマノイドなので基本的には人類とあまり違いはなさそうだ。人間は脂肪にエネルギーをたくわえて、ブドウ糖に分解して消費する仕組みだが、ヒーチー人はアンモニアの匂いがする、という描写が繰り返しなされているので、そのへんのシステムでエネルギー変換をしているのだろうと思われる。どういう仕組みかは想像がつかない。

わざわざアンモニアの匂いと書かれているくらいだから、フレデリック・ポールの中ではちゃんと生化学的な設定がなされていると思われる。

あとイカみたいな知性生物も発見されるのだが、これなんかもっと展開してもいいと思った。


ゲイトウエイ〈3〉ヒーチー・ランデヴー  (ハヤカワ文庫SF) 文庫 – 1988/11
矢野 徹 (著),‎ フレデリック・ポール (著)

内容紹介
"The Heechee are one of the great creations of science fiction."
Jack Williamson
After millennia had passed, Mankind discovered the Heechee legacy (an alien culture that fled to the reative safety of a black hole)--in particular an asteroid stocked with autonavigating spacecraft. Robinette Broadhead, who had led the expedition that unlocked the many secrets of Heechee technology, is now forced once more to make a perilous voyage into space--where the Heechee are waiting. And this time the future of Man is at stake....
A SCIENCE FICTION BOOK CLUB SELECTION
THE HEECHEE SAGA
Book One:GATEWAY
Book Two:BEYOND THE BLUE EVENT HORIZON
Book Three:HEECHEE RENDEZVOUS
Book Four:THE ANNALS OF THE HEECHEE

ヒーチー・ヘブンの発見で、ヒーチー船の操縦方法の解読が進み、人類は自在に宇宙空間を航行できるようになった。もはや、ブラック・ホールも恐るるにたりない。だが、地球の慢性的な人口過剰を解消するには、ヒーチー船の輸送スペースはあまりにも小さかった。最大の輸送船でも一度に四千人しか運べないのだ。政財界の大立者となったロビネット・プロードヘッドは現状打開のため、自分のコンピューター科学顧問、アルバート・アインシュタインに、ヒーチー人探索の究極のプログラミングを開始させるが…。好評シリーズ、待望の第三部登場。

文庫: 281ページ
出版社: 早川書房 (1988/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4150107955
ISBN-13: 978-4150107956
発売日: 1988/11





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自己紹介

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Tokyo, Japan
漫画家、自宅録音家。 代表作「怪奇カエル姫」「37564学園」。 2001年、いぬん堂からCD「アントニオ青年のエイリアンセックス体験」発売。 2013年、アメリカのMonofonus Pressからカセットテープ「Attack of the Killer Hamster」発売。

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