続いてさらにサラ・パレツキーの『ナイト・ストーム』 。これもおもしろい。芸がない言い方だが。
深夜の大雨の中、墓場で変な踊りで儀式をしている少女たち、というとこでおもしろい。ここからホラーかオカルトになるかと思ったら、ならないところが、探偵小説らしいところだ。モダンホラーに展開していくのも、おもしろかったんじゃないかな。
この辺からV・I・ウォーショースキーの従兄弟というのが出てきて、あとがきを読むとサラ・パレツキーは、V・I・ウォーショースキーも歳なので、この従兄弟の活躍に重点を持っていきたいという考えがあったようだが、あまりうまくいかなかったようで、この後は、単に脇役の一人に戻っている。
内容紹介
【人気シリーズ最新作 文庫オリジナル! 】 わたしが嵐の真夜中に閉鎖された墓地へと向かうはめになったのは従妹のペトラのおかげだ。彼女が指導している少女たちが、そこで罪のない儀式ごっこに興じていたのだ。だがわたしが見つけたのは胸に鉄の棒を突き立てられた男の死体だった。ヴァンパイア殺人! 事件はマスコミの好餌となり、わたしはその渦中へ……歴史に秘められた過去の闇と、現代社会の暗部が、ヴィクを追い詰める!
内容(「BOOK」データベースより)
1947年アイオワ州生まれ、カンザス州で育つ。カンザス大学を卒業後、シカゴ大学で政治学の博士号を取得し、以来シカゴ在住。1982年にV・I・ウォーショースキー・シリーズの第1作『サマータイム・ブルース』で作家デビュー。1988年に『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会(CWA)のシルヴァー・ダガー賞を獲得。2002年には同賞のダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)を受賞し、さらに2003年の『ブラック・リスト』で同ゴールド・ダガー賞も受賞した。2011年にはアメリカ探偵作家クラブ(MWA)のグランド・マスター賞(巨匠賞)に輝いた。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本/やよい
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
にほんブログ村←気に入ったら投票してください。