『ミッドナイト・ララバイ』サラ・パレツキー|今日のミステリー

2017年4月5日水曜日

読書

t f B! P L

『ミッドナイト・ララバイ』サラ・パレツキーである。

これも、出来が良い。近年のサラ・パレツキーは、あまりはずれがない。珍しく、短編集に入っていたものを長編化している。

マーティン・ルーサー・キングがシカゴで平和行進をした時に、野次馬が投げた硬球がキングのそばにいた修道女に当たって死亡した、という事件を巡る痛々しい話。史実かどうかは知らないけど、ほぼ元になった史実があるんだろうな、と思わせるリアリティがあるところが、サラ・パレツキーの力量である。

元の短編では、この捜査がV・I・ウォーショースキーの最初の事件ということになっていた。

【シリーズ最新刊が文庫オリジナルで登場】と内容紹介にあるので、この本からハードカバーが出なくなったらしい。だいじょうぶか。売れていないんだろうな。


内容紹介
【シリーズ最新刊が文庫オリジナルで登場】 40年前の吹雪の夜、彼は忽然とシカゴの町から姿を消した……偶然のきっかけで、消えた黒人青年の叔母の依頼を受けたわたしは、昔の失踪事件を調べることになる。時間の壁だけが障害かと思われた調査だが、失踪の影にはもうひとつの事件が隠されていた。隠蔽されてきた唾棄すべき事実の露見を怖れる何者かが妨害を始め、わたしの身辺に次々とトラブルが!  どんな圧力にも屈しない、V・I・ウォーショースキーの真骨頂!
内容(「BOOK」データベースより)

40年前の吹雪の夜、彼は忽然とシカゴの町から姿を消した…偶然のきっかけで、消えた黒人青年の叔母の依頼を受けたわたしは、昔の失踪事件を調べることになる。時間の壁だけが障害かと思われた調査だが、失踪の影にはもうひとつの事件が隠されていた。隠蔽されてきた唾棄すべき事実の露見を怖れる何者かが妨害を始め、わたしの身辺に次々とトラブルが!どんな圧力にも屈しない、V・I・ウォーショースキーの真骨頂。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

パレツキー,サラ
1947年アイオワ州に生まれ、カンザス州で育った。カンザス大学を卒業後、シカゴ大学で政治学の博士号を取得し、以来シカゴに住む。1982年に『サマータイム・ブルース』で作家デビュー。1988年に『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会(CWA)のシルヴァー・ダガー賞を獲得。2002年には同賞のダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)を受賞し、さらに2003年の『ブラック・リスト』で同ゴールド・ダガー賞も受賞した

山本/やよい
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)





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自己紹介

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Tokyo, Japan
漫画家、自宅録音家。 代表作「怪奇カエル姫」「37564学園」。 2001年、いぬん堂からCD「アントニオ青年のエイリアンセックス体験」発売。 2013年、アメリカのMonofonus Pressからカセットテープ「Attack of the Killer Hamster」発売。

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