時間の種:ジョン・ウィンダム|今日のSF
時間の種:ジョン・ウィンダム|今日のSF
ジョン・ウィンダムというとSF映画の傑作『トリフィド』の原作者である。その人の短編集なのだが、これが意外なほどよくない。60年前の作品に現代の基準で文句をつけるのはどうかとは思うが。
ひとつのアイデアがあって、そのネタで勝負と言う作品群だが、そのアイデアが今となっては普通なので、驚きがない。そしてアイデア以外のおもしろさと言うのがあまりないのである。
中の一本に、『すごく小さな宇宙人が来た』というアイデアの話がある。今なら、『すごく小さな宇宙人が来たのか、そのネタをどう展開して行くのかな?』と思うでしょう。ところが『すごく小さな宇宙人が来た!すごいでしょう!』
それだけで終わりなのである。当時はこれで驚く読者がいたという牧歌的な時代だったと言うことだな。
時間の種 (創元SF文庫) 文庫 – 1966/11
ジョン ウィンダム (著), John Wyndham (原著), 大西 尹明 (翻訳)
宇宙からの来訪者の正体は? 難破宇宙船に乗り合わせた唯一の婦人客はどうして生き残れようか? 母なる地球が爆破したのち、他の遊星上にいる人間たちはどうなるか? 自分の老いた体を捨てて若者の体に乗り移ることによって不老長寿は可能であるか? 自分と姿かたちのまったく同じ人間が街を歩いていたら……? 思いやりのあるロボットを女中として使っても、便利だといって喜んでばかりはいられないのはなぜか? 名作『トリフィド時代』の作者が自選した短編集! 訳者あとがき=大西尹明
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